鴨 の 米 生 産 方 法
(鴨の米はファームコバヤシの商標登録です)
コシヒカリの田植え後10から15日頃(5月下旬)から稲の穂が出る8月上旬までの期間、鴨の雛を水田10a当たり5〜15羽放し飼い栽培します。コシヒカリと鴨の成長が楽しく観察できます。ご希望があれば農作業(種蒔き、田植え、草取り、稲刈り)の受入れ、見学、研修等、歓迎します。
自然環境や循環のすばらしさを知ってもらえるように、いつの日か農業や自然の大切さに気が付いてもらえる事を少し期待して、毎年近くの保育園の園児と共に盛大に放鴨式をしています。
数年間の研究により種蒔き時からお米の収穫までの完全無農薬、無化学肥料で栽培する事に成功しました。少し専門的になりますが、鴨を田んぼに放す時の稲の大きさ、鴨の雛の大きさ、鴨の数、田んぼの中の雑草の状態等考慮する項目が沢山あります。
失敗すると稲は鴨に食べられてしまったり、あるいは雑草が蔓延ってしまったりで条件次第で大変な事になります。
(1)施肥
- 元肥、追肥、穂肥等での化学肥料の散布はしない。
- 稲藁や雑草等は穂場に敷き込み耕転し地力増進に努める。
- 鴨の糞や稲藁、雑草などの有機質効果が不足の場合は菜種粕、大豆粕、鶏糞、骨粉等の有機質を使用する。
(2)防除
- 鴨が稲の害虫イネドロオオイムシ、イネミズゾウムシ、メイチュウ、ウンカ、イナゴその他害虫、昆虫等を好んで食べてくれるので殺虫剤の散布はしない。
- 病害についても疎植や有機質効果など地力増進に努めているので、稲の体が固く引締まって生育していますから、発生は極めて少なく殺菌剤も撒布しません。
(3)除草及び中耕
- 鴨が水田内の雑草を食べたり足で踏み込んだりしてくれるので除草剤は1回も散布しない。
以上のようにすばらしい自然の循環(私たちが卵の孵化で鴨に命を与え、鴨が稲の外敵を栄養分に変えて稲に与え、稲は鴨や水、太陽からたくさんの栄養分をもらい美味しいお米を私たちに供給してくれます。)の中で本当の有機米、(有機農産物等認証制度に認定)鴨の米を生産しています。